家づくりQ&A週刊かふう特別編集「こんな家に住みたい」セレクション
家づくりは人生の中でも最大級のイベント。
意気込んではみたものの、「何から始めたらいいの?」
と悩める方へ、夢を実現させる手順を紹介します。
- 家づくりはまず、イメージづくりから始まります。どんな場所にどんな家を建てたいのか。どのような暮らしがしたいのか。予算はどれくらいか。それに合わせて、土地や建築設計事務所を探します。
本誌を参考にするほか、住宅完成見学会を回って、好みやセンスの合う建築士を探すのも有効な方法です。また住宅情報紙やインターネットなどから気に入った住宅の写真をスクラップしてイメージを固めていきましょう。
- 依頼する建築設計事務所を決めたら、建てたい家のイメージや要望を建築士に伝え、大まかな設計図を作成する基本計画に入ります。この段階について、ある建築士が「施主と建築士の『お見合い期間』のようなもの」というように、両者が遠慮なく話し合って、納得いくまで打ち合わせを重ねることが大切です。
理想の設計図が出来上がるまで話し合いや設計図の修正を重ね、基本設計図面を完成させます。その後、平面図や立面図、完成予想模型などを作ってもらってイメージ通りの家かどうかを確認します。
- 基本設計に問題がなければ、実施設計に移ります。実施設計とは施工業者のための設計図で、この段階で電気や空調、給排水の設備設計と、壁や床、キッチン、バスなどの仕上げ材を決めていきます。建築士から説明を受けたり、仕上げ材のサンプルを確認したり、実際に使われている現場を見学するなどして、実施設計図を完成させます。
次に着工に向けての準備。これはどの施工業者に頼むかを決めるもので、建築士の推薦する施工業者の中から、見積もり金額や技術、家づくりに対する姿勢などを比較検討して選び、工事契約を交わします。
このあと、いよいよ着工となります。
- 着工前に地鎮祭を行って工事の安全などを祈願し、工事が始まります。建築士は、基礎躯体工事の確認をはじめ、中間検査への立ち会い、仕上げ工事・設備工事の確認など、図面通りに工事が進められているかなどを現場で確認します。
工事が終われば、建築士による竣工検査が行われ、電気やガスなどの設備も運転検査を行います。その後、沖縄県や指定確認検査機関の完了検査を受け、問題がなければ晴れて引き渡しとなります。
- 経費の支払い時期について、基本的な流れを説明しましょう。業者や契約によって異なる場合もありますが、目安として、建物本体工事費は設計委託契約時に建築費の10%を契約金として支払い、着工時に30%、中間時に30%、そして竣工時に残りの30%というのが一般的です。
住宅ローンは通常、完成後引き渡し時に融資されます。そのため途中の支払いに関しては、金融機関のつなぎ融資を利用することになります。
建物本体工事費以外にも、地盤調査や建築確認申請の費用、地鎮祭や上棟式の費用などが必要となります。さらに家具や家電製品の購入や引っ越し費用なども考慮して、自己資金を準備しましょう。
住宅資金についての詳細は216ページから紹介します。