快適な一戸建て暮らしを賃貸で実現

■効率的に家事がこなせる住宅設備と、インテリアが引き立つ室内空間に満足

　国道を小道にそれた静かな住宅地に、沖縄ではあまり見かけない木造一戸建ての賃貸住宅が3棟並んで建っています。そのうちの1棟に住むTさんは、仕事の関係で昨年6月に県外から引っ越してきたばかりです。
　友人が多いというTさんは、住居選びに際して、おもてなしのスペースが十分に確保できることを条件に、集合住宅ではなく上下階や隣の住人に気兼ねせずに暮らせる一戸建て賃貸住宅をインターネットで探しました。「できれば新築がいいと思っていたので、この物件を見つけた時はうれしかったですね」と入居を即決し、沖縄暮らしをスタートさせました。
　住み心地は予想以上に快適だというTさん。1階のLDKは、おもてなし兼くつろぎスペースにして、2階の3つの洋室を、寝室、ゲストルーム、多目的室として使用しています。LDKには階段下収納のほか、掃き出し窓の外にはルーバーで囲まれたサンデッキテラスがあります。ここは普段、洗濯干し場として活用しているそうですが、いすやテーブルを置けばパーティースペースとしても利用できそうです。
「幅広の対面型キッチンは使いやすく、ゆったりサイズのユニットバスもお気に入り」と住宅設備にも満足しています。「白を基調にしたシンプルな内装のおかげで、インテリアが引き立ちます」とTさんはLDKを華やかに演出して、沖縄での暮らしを心から満喫しています。

Tさん宅のダイニングスペースでは、テーブルの代わりにソファを置いて、ティータイムや読書が楽しめるくつろぎの場をつくっています。写真左手には対面型キッチンがあって動線的にも便利。サンデッキテラスに面した窓から光が差し込む、居心地のいいスペースです

2面採光で明るいリビングスペースを色彩豊かに演出。掃き出し窓の外には、ルーバーで囲まれたサンデッキテラスがあるので、窓をオープンにしたままでも外部の視線を気にせず開放的に過ごせます

玄関ドアの位置から見たホール。左手に見える扉付きの棚はシューズボックス、奥のドアはトイレです

居室にはすべて引き戸が設置されています。写真はリビング側から見た玄関ホール

幅2メートル10センチのキッチンは使い勝手が良く、入居者のTさんもお気に入り

サンデッキテラスは、洗濯物干し場にしたり、屋外リビングなど多目的に使えるスペースです

■一戸建て住宅の伸びやかさを生かして、付加価値の高い住環境をつくり出す

　オーナーであるSさんは土地活用に際して、木造一戸建てを選んだ理由の一つとして「賃貸物件としてのニーズの高さがあった」と言います。沖縄では「一戸建てに住みたい」という需要に対して、供給できる物件が圧倒的に不足しているため、一戸建て賃貸住宅はアパートやマンションなどの集合住宅に比べて安定した入居率が見込めるそうです。
　さらにSさんは、木造一戸建ての建物が3棟それぞれ独立している点に注目。これにより老朽化に伴う建て替えなどにも対応しやすいほか、1棟は自宅にして残り2棟を賃貸にしたり、現金が必要になった時は1棟を売却するというように「状況に応じた土地活用が容易に行える点も魅力」と話します。
　台風については、丈夫な構造に加え、3方向を大きな建物に囲まれた土地の優位性もあって安心していたそうですが「これまでの完成物件が、昨年と一昨年の大きな台風で全く損傷を受けていませんでした」と、その時に耐久性を備えた建物であることを改めて感じたそうです。
　プランニングに当たっては、「入居者にはできるだけ長く住んでいただきたいので、一戸建て住宅ならではの伸びやかさをつくり出して欲しい」とお願いしたそうです。その要望に対し、設計担当者は、3棟をできるだけ離して、人と車がゆとりを持って行き来できる空間を確保しました。
「ほかに土地があれば、また同じ一戸建てを建てたいですね」とSさんは満足そうに話していました。

手前と奥の2棟がSさんの物件です。ゆとりある敷地に配された建物は、ツートンカラーの配色で外観デザインにコントラストをつけ、道行く人の目も楽しませます

市場のニーズに合った一戸建て賃貸住宅を提案

■充実した住宅設備とこだわりの住み心地

　Sさん宅のプランは、木造一戸建ての賃貸住宅「ハッピーキューブ」の完成見学会にお越しいただいた際に、「今の時代に合った建物だね」と気に入ってもらえたことがきっかけでスタートしました。
　同シリーズは、名前の通りキューブ型をした建物にツートンカラーを配色した外観デザインが特徴です。2台分の駐車スペースは標準プランとなっており、間取りは1階にLDKと水回り、2階に洋室3つを配した3LDKの規格の間取りプラン14種類と、2LDKタイプがあります。
　約126坪の敷地に3棟を建設するに当たり、幅員4メートル以上の道路に2メートル以上接しなければならない建築基準法の「接道義務」をクリアした上で、各棟2台ずつの駐車スペースと転回エリアを確保。規格の間取りプラン14種類の中から敷地形状に合った3LDKを提案し、サンデッキテラスを設けたり、外観の色を変えるなどしてデザイン性を高めました。
　構造は木造軸組工法2階建て。収納スペースを多く設けているほか、幅2メートル10センチの広々としたキッチンや、洗面台、追い焚き機能付きユニットバス、ガス式衣類乾燥機などの充実した住宅設備もポイントとなっています。

2階の洋室すべてにクロゼットを設置

階段下を有効利用してリビング側にも収納スペースを確保。階段は、折り返しのある「回り階段」なので、安心して昇り降りできるそう
写真提供・（有）住宅管理社

　外気に影響されにくい室内環境をつくり出すために、外壁に通気層を設けて壁内の湿気を排出する「外壁通気工法」に加え、屋根裏には24時間換気システムを装備。賃貸でありながら持ち家感覚で快適な暮らしができるとあって、当社がこれまで手掛けた同シリーズ26棟の入居率は100%と好評をいただいております。
　このシリーズは、集合住宅を建てる場合と比較して、少ない投資で賃貸経営に取り組めるので、土地活用を検討中のオーナー様にはお勧めの建物となっています。さらに、高い収益率による早期の資金回収が期待できるほか、複数建てた場合、将来的に1棟ずつの財産分与や売却が可能。もちろん賃貸物件としてではなく、マイホームとしても活用できます。

玄関ドアは、一般的な賃貸住宅用ではなく、高さ約230センチの住宅用を採用

追い焚き機能付きのユニットバス

幅広の洗面化粧台とガス衣類乾燥機を装備
写真提供・（有）住宅管理社

左から、代表取締役・仲宗根守英さん、設計担当・仲村渠孝浩さん

■家づくりのヒント

■防蟻・防湿処理を万全に施して、建物の耐久性・居住性を高める

「ハッピーキューブ」では、アリダンシート工法とキソパッキング工法を組み合わせた2重のシロアリ対策を施しています。アリダンシート工法とは、人体や環境に影響のない防蟻薬剤を混入した特殊樹脂性のシートと土壌処理剤を、土壌や基礎ぎわに施工する防蟻・防湿効果に優れた工法で、土壌の中から侵入するシロアリをシャットアウトします。キソパッキング工法は、基礎と土台の間にキソパッキンを設置して、湿気のこもりがちな床下の換気をスムーズに行いつつ土台の木材がコンクリートの水分を吸収するのを防ぎ、腐朽菌やシロアリが繁殖しにくい床下環境をつくります。
　ほかにも、屋根裏の最上部にたまる暖かい空気を強制的に室外に排気することで、居住空間を快適な温度に保つとともに、屋根裏の湿気や結露防止にも効果を発揮する屋根裏換気システムも導入しています。

■有限会社住宅管理社

糸満市潮平769-1 098-992-0002

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